手のしびれや首から肩にかけての痛みにお悩みではありませんか。辻整形外科クリニック(金沢市)では、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアの診断を行い、症状の緩和を目指した治療をご提案します。
どんな病気ですか?
首の骨(頚椎)の間にあるクッションの役割を果たす「椎間板」が、加齢や負担によって外に飛び出し、腕や手に向かう神経(神経根)や脊髄を圧迫する病気です。30〜50代に多く、首の向きによって強い痛みやしびれが走るのが特徴です。
こんな症状はありませんか?
・首を後ろに反らすと、肩から腕・指先にかけて激しい痛みが走る
・手先がしびれる、あるいは感覚が鈍い感じがする
・腕がしびれる、指先まで電気が走るような感覚がある
片側の腕にしびれや痛みが出る症状(神経根症状)の多くは、適切な保存治療を行うことで改善に向かいます。手術が必要になることは少なく、1〜3か月の経過で軽減していくことが多いです。当院ではCT診断に基づき、炎症を抑えるお薬や神経の過敏な痛みを和らげるお薬(神経障害性疼痛治療薬)を処方します。お薬を指示通りに飲むことで神経の腫れを鎮め、しびれを早期に緩和させることが重要です。首の牽引療法や理学療法を積極的に活用し、首にかかる負担を物理的に軽減しながら回復をサポートします。
首を後ろに反らしたときに痛みが強くなる場合、頚椎椎間板ヘルニアの可能性が高いです。症状や診察所見と画像所見を合わせて診断します。
手術が必要なケースは大変少なく、保存療法で多くの方が改善します。目安は1〜3か月程度です。
パソコン作業や片腕を繰り返し使う仕事が症状を悪化させることがあります。可能であれば業務内容を見直してみてください。例えばノートパソコンは目線が下がり首に負担がかかるため、本や台の上に置いて目線を上げる工夫が有効です。
枕にもこだわることをお勧めします。仰向けで寝ることが多い方は背中を広く支えるタイプ、横向きが多い方はやや硬めで高さのあるものが適しています。どちらの姿勢でも同じぐらいで寝る方には、TPE(熱可塑性エラストマー)素材の弾力性のある枕が頚部の隙間を埋めるのに有用であり、おすすめです。
どんな病気ですか?
加齢に伴う頚椎(首の骨)の変形や骨棘(骨のとげ)が原因で、腕や手に向かう神経(神経根)が圧迫される病気です。頚椎椎間板ヘルニアが「椎間板の中身が飛び出す」のに対し、こちらは「骨の形の変化」が主な原因です。首を後ろや斜め後ろに反らしたときに、片側の腕に激痛やしびれが走るのが特徴です。
こんな症状はありませんか?
・上を見上げたり、うがいをしたりする動作で腕に電気が走る
・肩甲骨の内側や腕の片側に、常にジリジリとした痛みがある
・手先のしびれがあり、首の角度によって強さが変わる
この疾患の多くは適切な保存治療によって数週間〜3か月程度で軽快します。当院ではCT診断で骨の変形の程度を確認した上で、神経の炎症を抑えるお薬や痛みを和らげるお薬を処方します。お薬を指示通りに飲み続けることで過敏になった神経を落ち着かせることが早期回復の鍵です。首の牽引療法や理学療法を併用し、首にかかる物理的な負担を減らしながら、痛みの出にくい体づくりをサポートします。
首を後ろや斜め後ろに反らすと痛みが出るのが特徴です。骨棘による変化はCTで確認できますが、症状と画像所見がずれることもあります。「画像では異常なし」と言われても症状が続く場合はご相談ください。
手術が必要なケースは大変少なく、保存療法で多くの方が改善します。目安は1〜3か月程度です。
頚椎椎間板ヘルニアと同様に、パソコンの目線の高さや枕の見直しが症状改善につながります。特に首を後ろに反らす姿勢(上を見上げる・うがい・高い棚の作業など)は症状を悪化させるため意識して避けましょう。
どんな病気ですか?
デスクワークや長時間のスマートフォン操作、不良姿勢などにより、首から肩の筋肉・筋膜が持続的に緊張し、血流障害や炎症を起こす病気です。首の痛みで来院される患者さんの多くがこの状態に該当します。いわゆる「ひどい寝違え」や「慢性的な肩こり」もこれに含まれます。
こんな症状はありませんか?
・首から肩・背中にかけて重だるい痛みや張りがある
・特定の方向に首を向けると筋肉が突っ張って痛む
・頭痛や目の疲れを伴い、夕方になると症状が強まる
まず痛み止めや筋肉の緊張を和らげる薬を検討し、痛みの場所がはっきりしている場合はトリガーポイント注射が有効で、即効性が期待できます。肩全体が重い・張るといった症状には葛根湯などの漢方薬が効果を発揮することがあります(体質的に繰り返しやすい方には、麻黄を抜いた長期で使える桂枝加葛根湯を処方します)。理学療法や牽引療法と組み合わせることで首への負担を軽減し、再発しにくい状態を目指します。
首の張りを伴う頚部痛の原因として、臨床上もっとも多く見られる疾患です。
適切な治療で2〜4週間程度で症状が軽減することが多いです。
スマートフォンや読書など、首を長時間動かさない作業がないか見直してみましょう。首の後ろにタオルを乗せて軽く引っ張るストレッチも有用です。枕の高さや硬さを見直すことも改善につながります。
どんな病気ですか?
加齢に伴う頚椎の変形などが原因で、首の骨の中を通る太い神経の幹である「脊髄(せきずい)」が圧迫される病気です。頚椎椎間板ヘルニア(神経根症)が片側の腕にしびれや痛みが出るのに対し、頚髄症は両手足のしびれや細かい動作のしにくさなど、より広範囲に症状が現れるのが特徴です。
こんな症状はありませんか?
・両方の手足がしびれる、あるいは力が入りにくい
・お箸が使いにくい、ボタン留めがうまくできない
・歩くときにふらつく、階段の上り下りが怖くなった
脊髄への圧迫が進行すると回復に時間がかかるため、早期の診断と進行予防が重要です。当院ではCTで骨の状態を詳細に確認し、神経の血流を改善するお薬や神経の過敏さを抑えるお薬を処方します。牽引療法や理学療法を組み合わせながら首への負担を軽減しつつ、慎重に経過を観察します。お薬を指示通りに服用し続けることが回復の鍵です。
※両手足の症状が急速に悪化する場合は、速やかに専門病院へご紹介します。
痛みよりも手や足の動かしにくさが特徴です。足にも症状が出てきた場合は、ある程度進行しているサインです。原因として、後縦靭帯骨化症(OPLL)という首の骨の後ろに骨が増殖・骨化して脊髄を圧迫する難病が関わっていることもあります。
しびれだけであればお薬でコントロールできることが多いです。ただし数か月〜数年かけてゆっくり進行する場合もあります。歩行時のふらつきやボタンがかけられないなど症状が顕著になった場合は、手術も考慮されるため、早急にご相談ください。
筋力を維持しながら、転倒予防と手指の運動を継続することが重要です。
よくあるご質問
寝違えは数日で改善しますが、ヘルニアは「腕や指先までのしびれ」や「特定の方向を向いた時の激痛」が特徴です。1週間以上症状が続く場合やしびれがある場合は、早めの検査が必要です。
脳の場合は「言葉の出にくさ」や「顔のしびれ」を伴うことが多いです。指先だけのしびれや、首を動かした時に強まるしびれは、首(頚椎)のトラブルである可能性が高いです。
骨の形自体をすぐに変えるのは難しいですが、リハビリで姿勢を整え、首周りの筋肉を柔軟にすることで、痛みや不調が出ない状態を作ることは十分に可能です。
この記事の監修:辻 大祐
辻整形外科クリニック院長(石川県金沢市)
日本整形外科学会 専門医
日本骨粗鬆症学会 認定医
日本リハビリテーション医学会 認定臨床医