膝の痛みや水がたまる症状は、早めに原因を確認することが大切です。「手術はしたくない」「なるべく自分の膝で歩き続けたい」というご希望に寄り添いながら、金沢市の辻整形外科クリニックでは治療を進めていきます。
どんな病気ですか?
膝の軟骨が徐々にすり減り、骨同士がぶつかることで痛みや腫れが生じる病気です。加齢・肥満・筋力低下などが主な要因で、特に中高年の女性に多く見られます。
こんな症状はありませんか?
・立ち上がりや歩き始めに、膝がズキッと痛む
・階段の上り下りがつらい、または正座ができなくなった
・膝に水がたまる、腫れて重だるい感じがする
これらは変形性膝関節症のサインかもしれません。ひどくなる前に一度ご相談ください。
X線・CT検査で骨の変形具合を評価します。消炎鎮痛薬の内服やヒアルロン酸・ステロイドの関節内注射を組み合わせ、痛みをコントロールしながらリハビリを行います。膝に水がよく溜まる方には防己黄耆湯(漢方)が有効で、水を抜く頻度が減ることが多いです。注射や内服で改善しない場合でも、軟骨同士がぶつかっているほどの極端な変形でなければ、手術の前にPRP-FC療法(再生医療)という選択肢もあります。詳細はこちら(リンク)
下肢のアライメント異常が影響することが多く、O脚の方が多いとされています。膝の変形具合と症状を合わせて治療方針を決定します。
初期であれば、1〜3か月程度で痛みが治まることが多いです。進行していても、お薬の調整や注射、リハビリで時間をかけて症状は落ち着くことが多いです。
大腿四頭筋(ももの前の筋肉)を鍛えることが重要です。ハーフスクワットや、座った状態で足を伸ばしたまま維持する運動が有効です。痛いからといって外出を控えるのではなく、痛みをコントロールしながら動ける体づくりを目指しましょう。
どんな病気ですか?
関節内にピロリン酸カルシウムの結晶が沈着し、急性の炎症を引き起こす病気です。痛風に似た激しい痛みが出ることからこの名がついています。高齢者に多く、膝関節に起きることがほとんどです。
こんな症状はありませんか?
・急に膝が腫れて熱を持ち、激しく痛くなった
・施設や自宅で安静にしていたのに突然膝が痛み出した
関節液を採取して結晶を確認し診断します。ステロイド注射や内服で速やかに炎症を抑えます。
施設入所中や自宅で寝たきりの方が急に膝が腫れて痛くなるパターンが多いです。
ステロイド注射や内服で1〜2週間で軽快することが多いです。
可能な範囲で体を起こす時間を作るよう心がけましょう。
どんな病気ですか?
膝の内側下部(鵞足部)にある腱と骨の摩擦で炎症が起きます。
こんな症状はありませんか?
・膝の内側を押さえると痛い
・立ったり座ったりを繰り返す仕事や作業の後に痛みが強くなる
痛みが強い場合は局所へのステロイド注射が有効です。その他、鎮痛剤の内服やマイクロ波による物理療法も効果があります。ストレッチ指導や靴の調整などで再発を防ぎます。
膝の内側を押さえると痛みがある方に多い疾患です。立ったり座ったりの繰り返し動作が原因となりやすいです。
ステロイド注射や内服、リハビリ機器などで2〜4週間程度で改善することが多いです。
痛みがある間は、立ったり座ったりを繰り返す動作はできるだけ控えましょう。
よくあるご質問
抜くから癖になるのではなく「炎症が続いているからまたたまる」のです。当院では内服薬や漢方薬も活用しながら、水がたまりにくい状態を目指す治療を行っています。
ずっと打ち続ける必要はありません。痛み止めで症状が落ち着いたり、リハビリで膝を支える筋力がついてくれば、注射を卒業できる方もいらっしゃいます。
軟骨同士がぶつかるほどの極端な変形でなければ、注射やリハビリという選択肢もあります。諦める前にご相談ください。
この記事の監修:辻 大祐
辻整形外科クリニック院長(石川県金沢市)
日本整形外科学会 専門医
日本骨粗鬆症学会 認定医
日本リハビリテーション医学会 認定臨床医